感染予防効果が95%から64%に低下?
2021年7月6日 (火)配信共同通信社からの記事の引用です。
これなら、やっぱり来年もワクチン接種が必要になりそうです。
【エルサレム共同】イスラエル保健省は5日、米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの感染予防効果が6月以降、従来の95%から64%に低下したと発表した。重症化を防ぐ効果はこれまでと同水準の93%だった。予防効果減少は、イスラエルでも最近感染が拡大するインド由来の変異株「デルタ株」の影響の可能性がある。
日本政府はワクチンを「新型コロナ対策の切り札」と位置付け、接種の加速を最優先課題としている。十分な効果が得られなければ経済の低迷がさらに長期化するだけでなく、開幕が迫る東京五輪の運営にも影響が出そうだ。
イスラエル保健省はこれまでに今年1~4月の感染状況を分析した結果、感染予防効果は95・3%だったと発表している。デルタ株は、従来株や英国で最初に変異が確認されたアルファ株よりも感染力が強いとされる。
ロイター通信によると、ファイザーの広報担当者はイスラエルの発表についてコメントを避けたが、他の研究結果を引用しながらワクチンでデルタ株の感染を防ぐことは可能だとの見方を示した。
効果低下の背景についてロイターは、デルタ株の感染拡大に加え、ワクチン普及でマスク着用などの感染予防がおろそかになっていると指摘した。
イスラエルは世界有数の速さでワクチン接種を進め、これまでに人口の約55%に当たる約518万人が2回の接種を終えた。5月下旬には1日当たりの新規感染者が4人にまで減ったが、デルタ株の影響もあり、6月下旬から再上昇しており、4日は343人だった。