衣類でやせられる?
「 まちがいだらけのダイエット」の 連載
「ダイエットを始める前にワンサイズ下の高価ですてきな服を買う」ということが動機付けの一つとして考えられたり、シェイプアップパンツ、サポートストッキング、コルセット、ガードルなどでやせようという方法があります。
部分的には正しい
痩せてその素敵な服を着たいから、痩せなくてはいけないと思って努力する・・・そうした自己反省ができ、実行に移せる人には、効果が期待できます。またいつもはいているスカートのウエストがきつくなって、あわてて食事を減らし、元に戻すということは日常よく行われていますから、「太り始めの警告用」として、衣類は役に立ちます。
また、こうした体に物理的に働きかけるものは、食物や薬などによるダイエットに比べると自制心が効きやすく、障害も少ないという天下は勧められます。
ある意味ではまちがい
しかし、動機としてはやはり長続きしにくく、やがて苦しみを我慢するなら、もうワンサイズ上の服でいい、ということになりがちです。
それにコルセットで押さえていても、締めているだけで皮下脂肪が減るわけではありません。脱げば元の木阿弥です。
またコルセットをしていることで、ダイエットをしたがっていることを人に知られるのはいやだという女心もあるようです。
出典 まちがいだらけのダイエット
鈴木吉彦 著 (株) 保健同人社 発行