1992年1月1日に紹介:日本初! 本格的 医療漫画!
1992年1月1日に、「教育維持新聞」の1面に、「マンガが伝える医療の世界」というタイトルで、「メリティスの窓ー糖尿病でなぜ悪い」が紹介されました。
若年型糖尿病の患者さん向けだっただけに、人口が小さく、当時はネット販売もなかった時代だったので、書店においてもらえず、結局は、「倉庫で眠り、最後は、カビがはえてしまうので、なんとか、処理してもらえないだろうか・」と、出版社から相談をうけるしまつだったのです。
今であれば、デジタル本にすれば、「カビが生える」などということはありえないのですが、1992年当時は、「書籍での販売」しかできなかったのです。
その結果、「保健同人社」の編集長と相談し、糖尿病協会に無料で進呈することとなりました。当時は、1万部くらい刷っていたのではなかったかと記憶してます。そういう時代でしたので。ですが、結局、1000部くらいが、在庫として残りました。でも、9000部、近くは、売れたわけです!当時としては、売れたほうだったのです。
その結果、その1000部を、糖尿病協会に寄贈する形で、糖尿病協会が主催する大規模集会で無料で手渡しをして、沢山の方々に配布しました。
無料配布をすることについては、当時の「石ノ森プロ」からも、承諾を得ておりました。つまり、その1993年当時で、既に、「保健同人社」と「石の森プロ」からは、書籍の無料配布をする権利は、私にすべて「譲渡されていた。」のでした。
今回、この漫画のデジタル版を無料公開するにあたって、現在「石ノ森プロ」と「保健同人社」に依頼をかけてます。しかし、どちらも、「当時の担当者がいないので、回答できない。」という、回答ばかりです。
このままで、もし、両者が責任のなすりあいを継続するものであるのであれば、私の「顧問弁護士」と相談いたします。
「石ノ森プロ」のプロダクションと、保健同人社に対して、「永久に無料でデジタルで配布する権利を譲渡する」という「譲渡契約書」の作成を依頼しようと思っています。
私は、この本の制作に半年はかかりました。もちろん、その頃は、20冊~30冊を出版していた後だったので、セミプロには近い立場の医師でした。
なのに、それを複写する権利しかもたない出版社、かつ絶版にした後、在庫資産になるから困る、そのままでは、カビつけになるはずだから困る、という状態にあった沢山の書籍を、私が自ら会場で1000人に配布してあげたのにもかからず、そのことに対しても、なんら恩義すら感じてない出版社が、今だに、なんら回答をよこさないのは、とても残念です。大人の対応とは思えません。
このブログ記事を、そのまま私の秘書から、両方のプロダクションの法務部担当部署におくってもらおうと思います。保健同人出版社と石ノ森プロに、このブログのURLを送ってもらい、この内容を、読んでもらい、特に出版社に対しては反省していただきたいと思います。
通常、「著作権保有者」に対して、こういう態度をするのは、出版社として、あってはならない行為であるはずだからです。
その上で、各社、各部署の法務部から大至急、私に「デジタルで公開する権利を、無料で譲渡するという、譲渡書」が届くようにと、切に希望しております。
ただ、タイトルは「有力な新メディア」とあります。この時の新メディアはまだ、アナログのメディアのことでした。
今、こんな表現をする人は、誰ひとりとして、おりません。「全てがデジタルメディア」だからです。
つまり、ただただ、時代は、かわったな、と思うだけです。