自然界に広く分布するパントテン酸
「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載
パントテン酸は、自然界の動物や植物に広く分布しています。ただし自前で合成できるのは植物と微生物で、動物は食物から摂取するしかありません。
水溶性で、酸、アルカリに分解されやすいという性質を持っています。その働きは、「補酵素の構成成分となって、フラビン酵素とともに細胞内の酸化還元の関係する」というものですが、早い話、三大栄養素のすべての代謝に重要な働きをするということです。
一日の所要量は、成人で約10mg。欠乏すると、頭痛や皮膚炎を起こすといわれますが、病気でない限り、普通の食生活をしていれば、不足したり、欠乏したりすることはまずないといわれています。
出典 完璧活用 ビタミン BOOK
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行