David Copperfield’s Magic で思い知る米国の肥満
David Copperfieldは、世界1のマジシャンとして、有名です。彼のマジックの特徴は、無作為に、会場にボールをなげて、そのボールを拾った女性を、ステージの上にのせて、
その女性を使ってマジックをするというものです。つまり、アシスタントを使わないで、会場から、全くの素人をステージにあげても、彼のマジックは見破られないというものです。
有名なマジックには、「消える13人」というマジックがあります。彼が東京の有楽町に来日した時、会場から選ばれたのは、当然、日本人でしたし、肥満している人はいませんでした。
ところが、2019年3月、海外出張の折に、本場、アメリカで、彼のマジックを見る機会がありました。やはり、スタイルは、同じで、会場にボールをなげて拾った女性をステージにあげるわけです。
結構、前の席にすわれていたので、Davidが、ボールをなげて、拾うのは、全く意図的ではないことは、確認できていました。ボールを拾った女性も、隣に彼氏がいる、というような女性で、普通の素人としか、思えませんでした。Davidは、彼氏の名前を聞いたり、隣に座っている彼氏の名前を聞いたり、彼氏と海外旅行にいくとか、旅行先はどこかとか、そんな話をするわけです。
そういうマジックが何回か、あって、いつも、いつも、ステージの上に、偶然、ボールを拾った女性が上ります。そこで、ふと、思ったのでしたが、ひとりも、やせている女性がいないのです。やせている、と見える女性であっても、私が、GLP1ダイエット外来で、診察している女性の方々と比べると、あきらかに肥満している体型でした。
無作為抽出で選ばれた女性が、アメリカでは、すでに肥満である。。
アメリカは、平均値が「肥満」。日本は、平均値が「非肥満」。
BMIの定義でも、アメリカは30から。日本は25から。です。
統計的に、それは、まさしく証明できちゃうな、、と、思いながら、
彼のマジックショーをみてきました。
PS.
Davidのマジックの、本当に、すごいのは、ステージにあげた彼女に無作為に尊敬する人の名前をきき、それが、リンカーンであることを予想し、的中させ、かつ、リンカーンの写真を、事前にかかげた紙の裏から登場させ、さらに、リンカーンの顔写真をクローズアップさせると、そこには、彼女の名前、彼氏の名前、彼女が彼氏といこうとしている旅行先が、アブラハムリンカーンの写真の中に、文字として、くみこまれ、タイピングされていたことでした。