肥満とはどういうことですか? again
「 最後のダイエット 」の 連載
Q 肥満とはどういうことですか?
A ぜい肉がつくなどというためか、肥満(=太ること)のことを肉がつくことと思っている人がいますが、これはまちがいです。肉ではなく、体に必要以上の脂肪がついた状態なのです。この体脂肪のことを医学的には脂肪組織といい、皮下脂肪がその代表です。ですから「体重が多い」=「肥満」とは限りません。スポーツで体を鍛えた人は、 身長にくらべて体重が重くても、 脂肪組織だけではなく筋肉の重さが大きな割合を占めているので、 肥満とはいえません。 逆に、 見た目はそう太っていない人でも、 筋肉が発達していなくて脂肪組織がとても多い場合は、 肥満と考えることもあります。
ところで、とかく目のかたきにされがちな皮下脂肪ですが、
①寒さを防ぐ
②外界からの衝撃から内臓を守る
などの大事な役目を持っています。また、女性であれば、適度な皮下脂肪は魅力的なプロポーションづくりにも欠かせません。つまり、ある程度の皮下脂肪は必要なものなのです。
出典 最後のダイエット
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行