ビタミンB₁₂の働きと欠乏症
「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載
ビタミンB₁₂は、葉酸とともに細胞分裂に必要な核酸を作る物質です。細胞の新陳代謝を盛んにし、特に血液中の赤血球を作るときに重要な働きをしています。また、糖質や、脂肪、特にアミノ酸の代謝に関係しています。
ビタミンB₁₂が不足すると、忘れっぽくなるなどボケの症状が出たり、神経が不安定になって不眠症になったりします。極端に不足すると、「巨赤芽球性貧血」という悪性貧血を起こします。これは、赤血球が普通より大きくなり、色は濃いのですが全体としては数も少なく、働きも正常な赤血球と比べるとかなり低いのです。当然、赤血球の主な働きである酸素の運搬がうまくいかず、貧血になってしまうのです。
出典 完璧活用 ビタミン BOOK
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行