禁煙時の留意点。口寂しい時にGLP1ダイエット
最近、「肥満」は「喫煙」と同じ、という表現がなされるようになりました。つまり、肥満があると、喫煙と同じくらいに、デメリットしか、ない、ということを表現したものだろうと思います。
さて、では「喫煙」は、どのくらい体に悪いことなのでしょうか?
まずは、3つの要素があります。
1.肺組織に対する影響
2.動脈硬化を促進させること
3.癌リスクを高めること
これらの中で、1については、「COPD 」(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれるように、典型的には、「肺気腫」のような病気になります。肺が空気をいれて膨らみますが、細胞レベルで壊れると、膨らんだ内容物質、つまり空気を外にだせなくなるわけです。その結果、肺は膨らみ続け、ちじみにくくなります。これが肺気腫です。空気を吸ったり、出したりすることが下手になりますから、十分な空気を、必要な時に吸えなくなります。それによって酸素不足になり、呼吸困難を起こすわけです。
2については、タバコをすうと、活性酸素が発生し、それがコレステロールに付着すると、血管の内皮という部分にはいりこみ、動脈硬化を促進するとされています。
3つについては、まずは、肺がんのリスクを高めます。かりに10年禁煙しても、禁煙してから10年はハイリスク群であるとされています。他にも、喫煙にともなう癌の発生が上昇する各種の癌があります。
特に、肺癌が怖いのであれば、ハイリスクになる70歳台までの10年前までには喫煙をされていたほうがよろしいでしょう。となると、50歳台での禁煙をお勧めいたします。
なお、禁煙した時の、最大の副作用は、「口さびしくなって」食べてしまうことです。
禁煙を契機にして「肥満になった」という人は少なくはありません。ですから、そういう時にこそ、GLP1ダイエットとの併用が望まれます。