ビクトーザより経口セマグルティドが良い???
欧州糖尿病学会では、決して、そうは思わなかったです。
だって、GLP1は、食欲中枢と、胃に作用するわけです。
経口セマグルティドは、胃の中から吸収され、胃の中から血液中にはいり、
そこから、次に、食事を入れるという順番を間違えると、
全く効果を無くします。
2年前の学会では、たしか、その動物実験の発表も、ありました。
そんな、面倒な「順番」を考えるくらいなら、
注射のほうが、慣れれば、よっぽど、自由度がありますよね。
しかも、ダイヤルで投与量を調節できるのは、不便なようで、
私は、便利だと思います。
昨年の、欧州糖尿病学会でも、アメリカ糖尿病学会でも、
経口セマグルティドの話題はあっても、発表は、ほとんど、みかけなかったように思います。2年前は、みかけました。
ということは、現在、第3相治験が始まって進行中なのかもしれません。あるいは、終わりそうなのかも。そういう時期には、いたって、学会発表は見えなくなるものです。
ミトコンドリア作動薬についても、同じです。学会発表がない時には、治験をしているものと考えられます。
そうなると、2年以内には、世の中にでてくるのでしょうか?
経口で、できる、初めてのGLP1ダイエット、、
でも、朝しか服薬できない、という縛りは、臨床家としては、抵抗があります。