Cが不足すると美容と健康に赤信号
「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載
ビタミンCが不足すると、次のような様々な症状があらわれます。
●歯ぐきから出血したり、あざができやすい。
ビタミンCの病的な欠乏症は、壊血病です。これは、Cの不足によりコラーゲンの働きが弱いため、毛細血管の内側の壁が簡単にはがれて薄くなり、やがて血管が破れて血が出やすくなる病気です。
イギリスがインドを領有していたかつての大航海時代、長い航海をする船では生野菜がなくなり、ビタミンCが不足して、多くの船乗りたちが壊血病で出血して倒れ、死ぬ人も出ました。こんなエピソードは近ごろではまずありません。
しかし、その手前の軽い症状は現在でも珍しくないのです。歯肉の組織の結合力が弱り、歯ぐきから出血したり、歯がぐらついたりします。鼻血が出たり、口の中や肛門の粘膜から出血しやすくなったりもします。
また、ぶつかった覚えもないのに、あるいはちょっとした打ち身で内出血を起こし、手足の皮膚にあざ(紫色の斑点)が出ます。(紫斑病)
●肌につやがなくなり、シミや小じわが増えたり、肌荒れを起こしやすくなります。
●貧血を起こします。
食物の鉄分を十分に吸収できなくなるため、貧血が起きやすくなります。
●ストレスがたまりやすくなります。
●頭痛、肩こり、筋肉痛などをおこしやすい。
C不足による血行不順から起こります。
●風邪などにかかりやすくなります。
出典 完璧活用 ビタミン BOOK
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行