コロナによる力士の死
相撲力士で、糖尿病を放置している潜在層が多いのは知っていました。おそらくですが、私だったら、血糖コントロールができてました。何人も、同じような若い力士を治療してきたし、ほとんど成功してきたので。なので、救えたかもしれません。
もちろん、GLP1を利用しますし(ただし濃度は低濃度で分2)、さらに、インスリンと高用量のアクトス(分2)を使います。太るホルモン(持効型インスリンと、インスリン抵抗性改善剤)と併用すれば、GLP1は、ただの食欲抑制作用があるだけで、アスリートには、筋肉内にグリコーゲンをためて、力をだし、かつ、血糖コントロールをよくすることができます。GLP1濃度の上昇時間帯は食前ではなく、食後に移動させます。
オンライン医療が、ICUまで、入れれば、後輩医師達に、独自の臨床術を教えられたかもしれないのにな、と、悔しい気がします。GLP1は、こういう力士の生死をも左右できたはずのホルモン治療のはずでした。
昨日、肥満はコロナ死亡の原因になりうる、という報告があったばかりでしたし、アメリカでの死亡率が高いことも、もしかしたら、人口の半数が肥満であることと、関係があるのかもしれません。肥満にはSAS(睡眠時無呼吸症候群)を併発しやすく、突然、急激に呼吸困難が悪化する背景原因にもなりえます。
日本人にコロナ由来の死亡者が少ない事実の理由は、灯台もと暗しで、意外と、私たち糖尿病専門医、内科医の周りにあったのかもしれません。
コロナに倒れた勝武士を悼む声 角界蝕む糖尿病リスクに [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル