特許出願、意匠特許出願、敢えてしませんでした。
1990年代の初め、「外食コントールブック」は、書店では見つけられないくらいの大ヒット書籍になりました。筆者の私でも書店では2か月、入手できませんでした。その時、
特許出願は無理でも、商標出願、意匠出願をしようかと、「主婦の友社」と、まじめな議論になりました。でも、その時の判断は、
その時、私が考えたのは、こんな感じ。。。
誰も、このアイディアを「模倣する人」は、でてこないだろう、、なら、広く社会に普及して、「模倣してもらった方が、世のため、社会のため」になるだろうと考えて、あえて「独占する」権利を放棄しました。
その後、「池田書店」が、似たような書籍を出版し、模倣しようとしましたが、結局、オリジナリティのある書籍を模倣することを、各書店は「恥」と考えてくれたようです。
おかげで、この「外食○○シリーズ」は、累計100万部以上の売り上げをだして、印税も沢山、いただきました。
結局、「模倣されるわけがない」と考えて、特許、意匠出願をやめました。今では、その判断は正しかったようです。このシリーズは、何冊も類書をだし、インターネットが出現する前までは、書店の、特に「一般向けの医学書籍」の中での、書店の中では、唯一、ベストセラーになり、主婦の友社の「社長賞」を受けました。
全国の書店の経営者は「鈴木吉彦著」とさへ書いてあれば、すべからく「平積み」にしていた、昔の時代のことです。
真似する医師が後続に続けないような「アイディア」であれば、意匠出願、特許出願、さらには「商標出願」もしませんでした。熟慮の上の判断でした。
書店の「医学書」の棚の、半分のスペースを占めた時代がありました。今でも誇りを感じることがあります。主婦の友社における「ダイエット書籍」としては、2度、社長賞をもらっています。主婦の友社の「売り上げベスト10」の中に、私の書籍が、ベスト10の中の、5冊を占めた時代もありました。
今は「デジタル」の時代。でも「アナログ」時代の成功体験を、今後も、フルに応用していこうと考えています。