知らないって、こういう事!
GLP1ダイエットを、宣伝広告し、ビデオ撮影をして、youTubeにあげている、ある美容外科医は、「アメリカでGLP1が発売された時には、、」という表現をしていました。まるでアメリカが先行していて、日本では使われていなかった、美容外科では誰も知らなかった、ような文言を連発しています。でも、そこで、扱っているGLP1は、ビクトーザのことです。
で、この医師は、知らないのではないでしょうか。つまり、当時くらいから、ビクトーザなどのGLP1製剤の発売は、世界同時発売、だったはずでした。
つまり、「アメリカで始めて発売された時、、」という表現は一切、必要ないのです。
その時には、糖尿病の世界では、一挙に、アメリカでも、日本でも、同時に市場がオープンし、拡大していたからです。私の外来でも、一気に処方が拡大していたころでした。アメリカには負けてはいませんでした。あっという間に、100名の処方がでて、日本において当院での売り上げは、日本で1位になったと、当時のノボノルディスク社のMRさん、Nさんから聞きました。そして、その証拠に、ビクトーザの発売に合わせて、出版した書籍があります。Nさんも、リスボンの欧州糖尿病学会に参加できていました。
この本が出版された日付をみれば、ビクトーザについての最初の教科書を、誰がかいたのかが、わかります。一応、糖尿病センターの若い医師たちの教書になった、という話を出版社から聞きました。
知ったふりして話をしていると、美容外科医の話は、本当の事を知らない、てこと、すぐ、ばれてしまいますね。ちなみに、本のタイトルにある「新薬最前線」といっている時の、新薬、は、ビクトーザのことを指しています。
この本は、日本で最初の、GLP1でも、注射製剤について、一般人向けに出版した記念すべき解説書になっています。この本を読んで、一般の糖尿病患者さんのみならず、一般開業医や、多くの糖尿病専門医たちも含めて、たくさんの人たちが、ビクトーザの処方の仕方、使いかた、そのノウハウ、治療上での詳細、などを学習したと聞いています。